日本実験言語学会発足のご挨拶

日本実験言語学会 (JELS) が、皆様方の暖かいご支援によってスタートいたしました。

思えば、1786年にSir William Jonesによって比較言語学が創始されて以来、実に222年ぶりに「実験」を冠した言語学が公認されたことになります。ちなみに、1650年ごろにJohn Wallisによってようやく学としての体裁を整えた音声学が、Rousselotによって「実験音声学」へと発展したのは1889年のことでしたので、私たちの実験言語学は、先輩格の実験音声学に対して17年ほど早く「実験」の域に達したわけです。

ただし、「実験」を名乗ってはいるものの、文系の言語学ですのでこの学会では理系のような実験を目指す必要はありません。あくまでも、理論研究に対峙する実証的研究姿勢を基本とするという点に、特色を出して行けたらよいのではないかと、私は思っています。

今後とも、学会の発展のために、皆様方のいっそうのご支援をお願いいたします。

初代会長・現顧問 城生佰太郎

定款等

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